中川の日誌

論文が引用されました。

 波面上の乱流に関する論文が,最近の論文に引用されました。

引用している論文は,
Kruse, N., Kuhn, S., Von Rohr, P.R.: Wavy wall effects on turbulence production and large-scale modes: Journal of Turbulence, 7 (2006), pp. 1-24.
です。

次の3報が引用されました。
 Nakagawa, S., Hanratty, T.J.: Particle image velocimetry measurements of flow over a wavy wall: Physics of Fluids(2001) , 13 (11) , pp. 3504-3507.
 Nakagawa, S., Na, Y., Hanratty, T.J.: Influence of a wavy boundary on turbulence. I. Highly rough surface: Experiments in Fluids (2003), 35 (5), pp. 422-436.
 Nakagawa, S., Hanratty, T.J.: Influence of a wavy boundary on turbulence. II. Intermediate roughened and hydraulically smooth surfaces: Experiments in Fluids (2003), 35 (5), pp. 437-447.

 被引用回数は,Physics of Fluidsの論文が多いです。
 Google Scholarなど,被引用回数が手軽に調べられる手段が増え,便利になりました。40_011_laugh.svg

サイエンスポータル

 科学技術振興機構(JST)が,科学技術に携わる我が国の研究者・技術者・教員・学生のためのポータルサイト「サイエンスポータル」を立ち上げました。
http://scienceportal.jp/portal/

 いろいろな情報へのリンクがまとまっており,便利に使えそうです。
 脳トレ川島教授へのインタビューがPodcastされています。

大学院教育に関する提言について

 日本機械学会から,「大学院教育に関する提言」が発表されています。詳細は,日本機械学会のホームページから閲覧できます。
http://www.jsme.or.jp/educenter/daigakuinkyouikuteigen.htm

 産業界からの生の声を反映させたものであり,非常に興味深いものです。2千人を超える学会員(産業界の技術者)からのアンケート結果が基となっています。
 アンケート結果のまとめに関する資料も掲載されています。ご興味をお持ちの方は,ぜひご覧ください。

 本研究室での大学院教育にも,この提言やアンケート結果を活かしていきたいと考えています。
 大学院教育に関して,ご意見をお持ちの方は,ぜひお聞かせください。

太閤山フォーラムが無事終了しました。

 太閤山フォーラム05が開催されました。富山県立大学15周年記念特別講演では,県立大学の設立に携わられた前富山県知事 中沖氏,研究協力会等を通じて県立大学をサポートしてくださっているインテック会長 中尾氏から,県立大学への熱い思いを聞かせて頂きました。日々の活動を通じて,これらの思いに応えていきたい,と感じています。

日本機械学会北信越支部特別講演会と可視化研究会

 (社)日本機械学会北信越支部主催,富山県立大学 テ−マ別研究会「流れの可視化」研究会共催の特別講演会「熱流体技術の現状と産業界での応用」が開催されました。
 東京大学名誉教授・(財)日本自動車研究所所長 小林敏雄先生の基調講演「自動車産業と流体技術」,コーセル(株)第一開発部GL 小泉雄大様の技術講演「小型スイッチング電源設計と熱流体技術」につづいて,私も「流れの可視化技術と産業界への応用」についてお話しさせたいただきました。
 小林先生のLESの初期から現在までのお話,地球シミュレータを使った解析,また,地球シミュレータを超える計算機についてのお話など,非常に興味深く,楽しみながら拝聴しました。私は,主にRANSモデルを使った乱流解析を実施していますが,LESにも関心があります。モデルの限界も感じています。ただし,設計段階で気軽に使うツールとしては,LESの負荷は,まだ大きすぎる気がします。
 小泉様の,実際の開発現場でのシミュレーションの利用に関するお話は,現場の生の声を伺うことができ,とても貴重な経験でした。もっとお話を聞きたかったのですが,時間が少なく残念でした。
 私は,本学での産学連携について紹介しました。最新の結果は,まだ公開できない物も多く,少し以前の内容となってしまいました。
                

フリーのデータ可視化ソフトウェアVisIt

 数値シミュレーション結果などの数値データを可視化・解析するためのソフトウェア(可視化ソフト)について,新しい情報を得ました.
 現在,当研究室では,フリーの可視化ソフトであるparaviewを利用しています.フリーではありますが,LinuxからWindowsまで対応しており,優れたソフトウェアです.(サポートとマニュアルは不十分ですが・・・)
 paraviewと同様に,フリーかつ高機能な可視化ソフトがあることを知りました.VisIt
というソフトです.
 どちらが使いやすいのか,ゆっくり試したいと思います.VisItの操作法に不慣れなので,現時点では,どちらが良いかわかりません.VisItの方が,動きは軽快な気はしますが.
 どちらも,標準的なデータフォーマットに対応しています.

見学 ファイン電子&サンジェニックス

 富山県新世紀産業機構( http://www.tonio.or.jp/ )主催の企業見学会に引率として参加しました。(株)ファイン電子と(株)サンジェニックスの工場を見学させていただきました。
 癒しロボット「パロ」についてもご説明いただきました。電子機器が毛布に包まれた状態ですので,熱への対策に苦労されたそうです。確かに,通常では考えられない,過酷な状態です。

乱流と熱伝達のモデリング(代数応力モデル)に関する文献

乱流と乱流伝熱のモデリングに関する文献を発見した。
http://dx.doi.org/10.1016/j.ijheatmasstransfer.2005.06.023

The accuracy and parametric sensitivity of algebraic models for turbulent flow and convection
Stuart W. Churchilla, Bo Yub and Yasuo Kawaguchi
International Journal of Heat and Mass Transfer
Volume 48, Issues 25-26 , December 2005, Pages 5488-5503

流れ場だけでなく,温度場に関しても,代数応力モデルに関するアイデアが書かれてあるのでは・・・